
金融 × システム・デジタル

先駆的にテクノロジーを活用
金融業界におけるシステム・デジタルへの取り組みは意外と古く、その幕開けは半世紀以上も前、1960年代の第1次オンラインシステムにまでさかのぼります。
その後、オンラインでの非対面取引やキャッシュレスサービスの拡充など、金融業はテクノロジー活用のリーダーであり続けました。
現在、スマートフォンの普及などに伴って営業店へお越しになるお客さまは減少を続ける一方、ネット決済を選択される方は増え続けています。お客さまと金融機関の接点が大きく変わる中、デジタルで快適な金融体験を提供するためのチャレンジが続いており、MUFGは今後もシステム・デジタルにおける先駆者であり続けたいと考えています。
圧倒的な顧客基盤と膨大なデータを強みに
金融業界を取り巻く変革のスピードはすさまじく、MUFGにおいてもシステム・デジタル領域にはさらなる注力が求められています。新たな競争環境の中で勝ち抜いていくためにも、変革の歩みを止めることは許されません。
競争環境の変化としては、例えば異業種の金融ビジネスへの参入が挙げられます。流通大手やネット通販大手などはその顧客基盤を強みとして、低金利の住宅ローンなどの商品によって“領空侵犯”してきました。従来は異業種が金融サービスに参入しようとすると勘定系システムを整備するために莫大な費用がかかるなどのハードルがありましたが、預金や融資といった金融機能が提供可能な「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)」によってシステム構築のコストと期間を大幅に削減できるようになったのです。
また、FinTechの台頭も従来型の金融業にとっては大きな脅威です。キャッシュレスでの決済サービスはすっかり消費者に浸透しましたし、クラウドファウンディングサービス、ソーシャルレンディングサービスも融資の分野で実績を伸ばしています。
こうした競争環境の激変を受け、“レガシーな金融機関”の代表的存在であるMUFGは、長年にわたって培ってきた強みに磨きをかけることで、進化していこうとしています。その原動力の一つが我が国の金融機関で随一とされる、4,000万を超える圧倒的な数のお客さま基盤です。
このお客さま基盤を支えているのは、MUFGに対する絶対的な信用・信頼です。そこから得られ、長年蓄積されてきた膨大な取引データは、まさしくMUFGならではの“宝物”と言っていいでしょう。このデータを活用することでMUFGはシステムのアーキテクチャ戦略やDXを進めていきます。
キャリア人材こそが変革への新たな力となる
MUFGは現在、全社のDXを推進し、デジタル基盤の確立に向けた施策を推進しており、さらにはカルチャー面での変革にも力を入れています。実際、組織はかなりフラットなものになり、オープンな風土が醸成されつつあります。
一方で組織が巨大で、事業規模もアセットも大きいために、変革を推し進める上で調整が必要になることも多々あります。結果として変革のスピード感が損なわれることが危惧されます。
こうしたハードルを乗り越え、さらに強力にシステム・デジタルへの取り組みを推し進めるためには、従来のMUFGの価値観や規範からも影響を受けない「キャリア人材」の力が絶対に必要です。多様な価値観、多様なスキルをもつプロフェッショナルが集い、挑戦を続けることで、MUFGはさらに大きな一歩を踏み出すことができるでしょう。「キャリア人材」に寄せる期待は高まる一方です。
