DX推進を加速させることが
ミッション。
チャレンジこそが新たな価値を
生む。

デジタルサービス企画部 DX室
2001年入行(新卒)
岩田 廉平

経歴

理工学研究科機械物理工学専攻。入社後IT事業部配属。
トランザクションバンキングに関わる商品開発に従事。2012年、米国に留学しITを体系的に学ぶ。
その後、米国サンフランシスコのMUFGユニオンバンクに出向し、シリコンバレーにおいて調査研究業務に従事。2017年帰国。2021年より現職。

01.
三菱UFJ銀行が唯一デジタル人材を募集していた。
自分のやりたいことができる場という確信。

大学では破壊力学の分野の一つである金属疲労に関する研究に携わっていました。就活では当初、その知見を活かすため、ロケット打ち上げなど宇宙産業に携わることを志望。しかし就活を進めていた2000年当時、日本の宇宙産業のマーケット規模は小さく、よりビジネスにインパクトをもたらす分野を考えた結果、着目したのがインターネットを中心とするIT業界でした。アルバイトでIT関連のベンチャー企業でプログラミングを担当したことがきっかけとなり、その影響や将来性を実感し、この世界でのキャリアを思い描きました。
広くIT業界を見ていく中で、インターネットやデジタルを活かしてビジネスを拡大する可能性をもった業界の一つとして、魅力を感じたのが銀行です。三菱UFJ銀行への入行を決めたのは、デジタル関連の業務を担う人材を、当時新卒で唯一募集していた銀行だったからです。それはITやデジタル化に対して積極的に取り組む意志の表れであり、自分がやりたいことができる場と確信して入行しました。

02.
全行でDX推進を加速させるために「DX室」発足。
AI、オープンAPI、ロボティクスなど、新技術に挑む。

2021年4月、現在私が所属するDX室が発足しました。それまでもDX推進は打ち出されていましたが、当室は全行のDX推進をさらに加速させることをミッションとした組織です。DX室で私が率いる新事業グループは、AI、オープンAPI、ロボティクスなど、さまざまな新技術を銀行業務へ適用するプロジェクトを担っています。新しい技術の探索、行内外のニーズ発掘を行い、技術検証、商品・業務の企画立案から開発まで、関連する部署と連携してプロジェクトを推進しています。具体的には、インターネットバンキングを所管する部署やコールセンターと協働してAIを活用した対顧客コミュニケーションのチャットサービスの提供や、法整備にも積極的に関与し、オープンAPIを活用した本人確認サービスなど新たな価値提供を行っています。オープンAPIは、銀行と外部のフィンテック企業などの間の安全なデータ連携を可能とする仕組みであり、利便性の高い革新的な金融サービスの提供が期待されています。銀行法などの一部改正により制度整備が促進され、フィンテック企業とのオープンイノベーションも推進しています。

03.
膨大な紙書類を電子化する、高い壁への挑戦。
DX推進の象徴、AIスキャンロボットの導入。

銀行取引の多くは、申込書や契約書類などの紙書類を用いたものであり、書類に記載されている内容を確認する場合には、遠隔地にある倉庫に保管されているそれら紙書類を照会する必要があります。届出印の印影や口座番号、氏名、住所などを記載した「印鑑票」は1.6億枚以上に上る膨大な量であり、この紙書類が銀行のDXを阻む壁の一つとなっていました。「やるなら一番高い山を登ろう」と最も困難とされていた「印鑑票」の電子化に取り組みました。そのためには米国西岸のスタートアップが開発したAIスキャンロボットの導入が必要ですが、膨大な量の「印鑑票」をそもそも電子化できるのか?―多種多様な様式の印鑑票から顧客番号をAIで読み取れるのか?―AIスキャンロボットをアメリカから日本にどう運ぶのか?―など、検討事項は山のようにありました。途中、コロナ禍でコンテナ船がサンフランシスコから動かない、米国から技術者が来日できないといった困難もありましたが、キーパーソンを巻き込んで検討を進め、2018年の構想開始から3年を経てついに18台のロボットを2021年に導入し、「印鑑票」電子化作業をスタートすることができました。電子化(スキャン)には約5年の時間が必要となり、関連部署と共創したプロジェクトのため関わる人は300人超。多くの人がDXに関与した、当行DX推進の象徴的存在といえます。

04.
大きな変化の中で新しい体験・価値を生み出したい。
変化を、そして「VUCA」の波を楽しめる人に絶好のフィールド。

今、銀行は大きな変化の中にあります。私の担当するデジタル領域においても、デジタルシフトによりお客さまとの接点がリアルからネットに大きく移り変わっています。また、銀行業以外の業界から金融サービスに参入する動きも大きなうねりとなっており、当行の競合は銀行だけではない状況となっています。このような変化を肌で感じられるところに、当行で働く魅力を感じます。変化はチャレンジのチャンスであり、新しいことを生み出すトリガーとなります。また、業界トップとして、業界、他社との連携によるスタンダードづくり、プラットフォームづくりという発想を常にもてるという点にやりがいを感じています。DXは何かを変える、あるいは進化させるツールに過ぎません。今後、個々人が自分事として課題を認識し、よりよく変わっていくためのDXを追求していきたいと考えています。そして、多くの人が日々使うサービスや世の中にない新しい体験・価値を生み出していきたいです。またマネージャーとして、メンバーが得意なこと、やりたいことを発揮できるチームをつくっていきたいとも考えています。銀行のみならず金融業界は、変化の時代に突入しており、この変化を楽しめる方、「VUCA」(※)の波に乗りたい方、お待ちしています。

※VUCA……「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」のイニシャルを取ったもので、不確実性が高く将来の予測が困難な状況であることを示す造語。

この行員に関連する職種に申し込む

  • AIデータ分析を活用した
    DX施策の企画推進
閉じる
これより先はのサイトに移動します。

接続する場合は「はい」を、
接続しないでホームに戻る場合は「いいえ」をクリックしてください。

  • いいえ