全行員がデータを利活用できる組織をめざして。
DX推進担当が想い描く未来像。

システム企画部 ITビジネス戦略グループ
2012年入行(新卒)
山田 香里

2012年に新卒で三菱UFJ銀行に入行した山田 香里。行内のシステムをもっと使いやすく、便利なものにしたいと、自ら公募にエントリー、システム部門へとキャリアチェンジを果たして挑戦を続けています。行内でDXによる業務効率化・高度化を進める山田が、仕事のやりがいやおもしろさ、将来の展望を語ります。

業務効率化・高度化への挑戦。行内から寄せられる感謝の言葉がやりがいに

──三菱UFJ銀行のシステム企画部は、行内業務にITを導入するべく、広く働きかける部署。中でも山田は「DX推進グループ」に所属し、その名の通り行内のDX推進に取り組んでいます。

山田「社内DXの推進を担当しています。AIなど先端技術を使った業務の高度化、行内のペーパーレス化、BPR(Business Process Re-engineering)などに取り組んでいます」

──中でも山田のメイン担当となるのが、データの利活用促進。行内のビッグデータ基盤やITツールの活用により、データ関連の業務を効率化・高度化しようと模索しています。

山田「データを使う業務を効率化・高度化する場合、従来は、ユーザー部門からシステム部門に開発を依頼し、システム開発を行っていました。
最近では、“新たにシステム開発をしなくても、身近なITツールを使って業務改善できる部分はないか”を考えるようになりました。既存のツールを使えば、導入までの期間やコストが省けるからです。
行内にはデータを使う業務がたくさんあるので、現状業務やその課題を分析し、既存のツールを使った業務プロセスの改善を行っています」

──DXで業務の効率化や高度化をめざす上で山田が意識するのは、「目の前の人の役に立つこと」かつ「この取り組みが行内にどんな影響を及ぼすか」という2つの視点。

山田「私の仕事は、基本的にお客さまというより行内の人に向けたもの。目の前で困っている人の役に立ちたい、そのために何ができるかは常に考えています。一方で、自分の仕事が今後周りにどんな効果をもたらすか、という先を見据えた動きも大事にしています。
実際に自分が導入したツールを使った人から直接感想を聞く機会も多いので、『作業がすごく楽になった』などの感謝の言葉をもらえるのが嬉しいですね」

「人」を大事にする組織
──入社前に抱いたイメージは、今も変わらない

──2012年、新卒で三菱UFJ銀行に入社した山田。就職活動での企業選びの軸は、「毎日の生活・仕事になくてはならないものを提供していること」でした。

山田「最初は業界をしぼらずに広く見ていましたが、銀行に入りたいと思ったとあるきっかけがありました。それは、大学時代の経営学ゼミでのこと。中小企業の経営者にインタビューをする機会があり、1人の印象的な社長に出会ったんです。
その方が経営していたのは、従業員30名ほどの小さな会社。従業員を家族のように思っていて、彼ら彼女らを自分の手で守っていくのだと熱い意志を語ってくれたんです。しかもその会社は、社会的にとても意義があるものをつくっていました。
私は、中小企業ってこんなに魅力的なのかと、心を打たれました。すると自分の中に『こんな方たちを支えるような仕事がしたい』という想いが生まれ、銀行の法人営業という仕事に興味を持ったんです」

──数ある銀行の中でも三菱UFJ銀行に行きたいと思ったのは、「成長の機会が多そう」と感じたからだと話す山田。

山田「就職活動中はいろいろな会社の説明会に参加しましたが、三菱UFJ銀行が一番、現場の行員と話す機会を用意してくれたんです。忙しい中、時間を割いて採用活動に人員を割く企業の姿に、この銀行は人材の採用をとても重視しているんだなと感じました。
つまりそれは、行員や、行員の成長を大切にする企業だということ。だから自分が入った場合も、成長する機会が多いのではないかと期待したんです」

──入行後は希望通り、中小企業向けの法人営業を2年間務め、その後自ら公募にエントリーしてシステム部門へとキャリアチェンジします。

山田 「システムに興味を持ったのは、法人営業をしていたときに、もっとデータを使いやすくしたいと感じたからです。当行にはたくさんのデータという財産があるのですが、一方で、欲しい情報を探すときに、どこを探せば見つかるのかわかりにくい。見つかったとしても、その情報をどう使ったらいいのかわかりにくい。
そこで自分がシステム部門へ異動して、行内に眠っているビッグデータを気軽に活用できるような仕組みをつくりたいと思ったんです」

──当時山田が所属していたのは、システム開発を担う部署。ITやプログラミングの知識がほぼゼロ、というところからのスタートでした。

山田「2カ月間、導入研修という形でみっちり開発について学びました。まるで転職したかのように、業務内容がガラリと変わりましたね(笑)。OJTで先輩に手取り足取り教えてもらいながら覚えていき、約5年半、リスク管理システムなどいろいろな開発を手掛けました」

──就活のときに感じた“成長の機会が多そう”というイメージは、入行後も変わりません。

山田「研修が手厚いし、それ以上に周りの同僚・先輩・上司が丁寧に教えてくれる環境です。若手のころから重要な仕事も任せてもらえました。そうやって丁寧に育ててもらったからこそ、自分も後輩や周りの人に親切に教えたり、成長を後押ししようと思えます。全体的に良い循環ができている職場だと感じますね」

システム部門で働く=銀行のほとんどの業務領域に関われる

──山田が社内でDXによる業務効率化・高度化の推進に携わるようになって約2年。とくに印象に残っているのは、システム開発プロジェクトの予算管理の業務にBIツールを導入したときのことだと話します。

山田「当行には、年間で1,000件を超えるような、とても多くの開発プロジェクトが走っています。そのプロジェクトごとの状況は日々変わっていて、『開発タスクが増えたから予算がもっと必要』や『逆に減ったから予算があまりかからなくなった』など、日々タイムリーに状況を追って管理する必要があります。
最近までは、それらをエクセルで管理していました。各業務部門の担当者が、毎月還元されてくる数字を各自で集計し、今後の着地を予測していたんです。でも膨大な量なので、集計に時間がかかり、一つひとつの数字の確からしさを考えたり、変化の中身を見たりする余裕がありませんでした。
そこで導入したのが、データを視覚的に管理・分析できるBIツール。膨大なデータを部署ごと、案件カテゴリごと、開発ステータスごとなどさまざまな切り口で分析できるようになっただけでなく、行内全体の計数からプロジェクト単位の計数までドリルダウンしながら詳しく見ていくことも容易になりました。アウトプットの質も向上したと思います。
担当者からも、かなり大きな反響がありました。『作業がとにかく楽になった』『今まで以上に踏み込んでデータ分析できるようになった』などの声が多かったですね。
マネジメント向けの予算状況の報告にも活用したのですが、従来のエクセルなどを利用した資料作りに比べ、スピーディーかつ全体感をとらえた報告ができるようになったと好評です」

──このように山田の仕事は、社内の働き方を広く変化させつつあります。

山田「当行にITを使っていない業務はもうないのではないかというくらい、ほとんどすべての業務にITが浸透してきています。つまり、システム部門で働くというのは、銀行のほぼすべての業務領域に関われるということ。その分、ITの知識だけでなくビジネスの知識も求められるので大変なことは多いのですが、努力した分だけ全社に効果が波及するというのは、システム部門で働く上での魅力だと思っています。
また、『新しくチャレンジをしてみたい』『こういう取り組みをしてみたい』という意見を取り入れ、挑戦させてくれる環境なので、成長機会が多いのも当行の魅力。私が営業部門からシステム部門にキャリアチェンジしたように、いろいろな選択肢があり、個人の意思を尊重してもらえる場所です」

先が見通せない状況でも、試行錯誤を続けられる
──そんな方と一緒に働きたい

──そんな山田が今描く、今後の展望は?

山田 「システム部門に来て8年ほど、ずっと“データ”をキーワードに仕事をしてきました。個人としては、たとえばデータサイエンティストの領域を学んでみるなど、データ関連業務のキャリアの幅を広げるための挑戦をしたいですね。
組織としては、『データを使う人を育てる』ことと、『使うデータを整備する』ことに取り組みたいです。自分ひとりで課題解決をしようとしても限界がありますので、データを使いこなせる方をもっと社内に増やしたいですね。同時に、データを使いやすいように体系的に整備し、極力シンプル化したいです」

──すべての行員がデータを当たり前に駆使できる組織──山田はその実現を想い描いています。

山田「プライベートで友だちと旅行の計画を立てるとき、当然のようにスマホで調べて情報共有しますよね。それと同じくらい気軽に、仕事上でわからないことがあったらツールで検索し、見つけた結果を部署内で共有し……という行動がとれる組織になればと思っています」

──さらに大きい観点では、システム部門全体の将来像も描いています。

山田「現状のシステム部門は、ユーザー部門からの依頼・要望を受けてその実現を手助けするという、受身に近いイメージを持たれがち。でも今後は、システム部門がもっとビジネスの領域に踏み込んでいきたいですね。開発と企画が今以上に連携して、より大きな付加価値を発揮できればと思っています」

──レールのない未来に向かって突き進んでいくシステム部門。だからこそ山田は、試行錯誤を続けられる方と一緒に働きたいと感じています。

山田「システムの企画・開発やデータの利活用で新しいことに挑戦する場合は、試行錯誤を繰り返します。
だからこそ、先が見通せない状況でも主体的に現状業務や課題を分析し、より良いITソリューションの実現に向けて粘り強く取り組める方と一緒に働きたいです。組織やお客さまにとっての利便性を一緒に追求できる方を歓迎します。
新しいことを進める場合、新しいアイデアや、行外の知見も重要です。私は新卒からずっと三菱UFJにいるので、無意識のうちに、行内の常識に囚われているのかもしれないと思っていて。だから、今の当行にはない観点を持ち込んで、新しい風を吹かせてもらえると嬉しいです」

──IT領域で社内外の役に立ちたい。そのまっすぐな想いと、持ち前のあくなき成長意欲を強みに、山田の挑戦はこれからも続きます。

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