求めていた「納得感のある開発」がここに──
三菱UFJ銀行で大規模金融システムに取り組むやりがい

三菱UFJインフォメーションテクノロジー(出向)
ダイレクトバンキング部
2020年入行(キャリア)
岡田 真名美

国内SIerにて金融業界をはじめとするシステム開発を経験したのち、2020年に三菱UFJ銀行に入行した岡田 真名美。彼女にとって新たな職場は、業務面でも社内環境においても、いい意味でのカルチャーギャップの連続…。その中で感じた当行のエンジニアとして大規模な金融システムに取り組むやりがいとは?

お客さまの大切な金融資産に関わるシステムだから、
緊張感を持って開発・運用に取り組む

──2023年4月現在、三菱UFJフィナンシャル・グループ(三菱UFJ銀行)各社のシステム開発・運用を担う三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT)のダイレクトバンキング部に所属する岡田。

岡田「ダイレクトバンキングの中でも、私が担当するのはスマートフォン用のアプリ開発。お客さまがスマホから簡単に口座開設や残高確認、振込などをしていただけるように、アプリをより使いやすいものへと改善することが私たちのミッションです。三菱UFJ銀行のダイレクトバンキングサービスは、ブラウザ版にメイン機能を配置しており、アプリ開発ではブラウザ版にある機能を利用することが多いですが、アプリ独自の機能の開発もあります。最近追加されたアプリ独自機能で具体例を挙げると、『店頭QRコード認証』ですね。今は一部の業務だけですがダイレクトバンキングの契約を結んでいるお客さまであれば、店頭にあるQRコードをアプリで読み取るだけで本人確認が完了するという便利な機能で、これによってお客さまの時間を大幅に削減できるようになりました」

──お客さまの大切な金融資産を預かる銀行アプリは、安全性や堅牢性が求められるので開発や運用をする上では常に緊張感を持っている、と岡田は話します。

岡田「セキュリティ面はもちろんのこと、法令遵守にも気を遣いますね。アプリやシステムには、万が一機能が停止してしまったときに『最長で〇時間までのダウンは許容する』という目標復旧時間(RTO)が定められているのですが、金融系システムはもっともシビアに規定されています。言い換えれば、その時間内には絶対に復旧しなくてはならないということなので、社会的責任の重さを感じます」

──そんな岡田が大切にしているのが「納得感を持って仕事をすること」。その背景には、前職時代の経験がありました。

岡田「前職はいわゆる『開発ベンダー』で、クライアントが定めた要件に基づいてシステムを開発していました。開発を行う中で『ここはこういう仕様にした方がいいのでは?』と思っても、クライアントの社内事情やシステム構成がわからないので積極的に提案することができず、悔しい想いをしていました。三菱UFJ銀行に入ってからは、開発をすべてグループ内で完結できる環境なので、要件の意図や目的をしっかり話し合いながら仕事を進めることができています。その為自分が納得することはもちろん、皆が納得した状態で取り組むことができています。全体のモチベーションが上がりますし、効率的かつ質の高いアウトプットができると感じますね」

転職の決定打は「最新技術の導入もいとわないチャレンジングな姿勢」

──前職のSIerでも、金融業界のシステム開発に携わっていた岡田。「納得感を持って仕事をしたい」と転職活動を開始。これまでの経験が活かせる金融業界の企業研究をする中で三菱UFJ銀行に惹かれたと振り返ります。

岡田「三菱UFJ銀行は企業規模の大きさを活かして、先進的なことにチャレンジしているという印象を受けました。金融業界では、システム転換時の不具合を避けるために旧来システムを使い続ける企業が実は多いんです。にもかかわらず、三菱UFJ銀行では発表されたばかりの新技術を素早く導入していることに驚き、感動を覚えて……。ここなら、さまざまなことに挑戦しながらやり甲斐を持って働けそうだと思えたことが入行の決定打となりました」

──金融系システムの開発経験があるとは言っても、銀行業務は岡田にとって未知の領域。システムエンジニアとして入行することに不安はなかったのでしょうか?

岡田「もちろん最初は不安で、『私も銀行窓口に立つのかな?』とドキドキしました(笑)。でも、実際に仕事を始めてみると、組織の風通しの良さにいい意味でギャップを感じましたね。
たとえば打ち合わせの資料作成の際も、『こんな内容で出そうと思っています』と上司に伝えておけば、たいてい任せてもらえます。裁量を持って働けますし、相談しやすい仲間がいるので良い職場環境で働けていると感じます。」

制度が整い、ダイバーシティが浸透した環境だから女性SEも働きやすい

──三菱UFJ銀行でSEとして働く魅力のひとつとして、システムの要件定義からリリースまで、すべてのフェーズに一貫して携われる楽しさを挙げる岡田。

岡田「前職では開発の一部分のみを担当することが多かったので、アプリを実際に公開するところは三菱UFJ銀行で初めて経験しました。自分たちが大事に育てたシステムが世の中に出ていく瞬間は、この仕事をしていて一番ドキドキします。公開した直後は『大丈夫かな?』と心配で、数週間経っても大きな不具合が報告されなかったときにようやく心が落ち着き、やりがいや達成感を感じることができます」

──一方、三菱UFJ銀行のカルチャーについて、岡田は「新たな価値観を取り入れることに積極的でダイバーシティへの理解が浸透している」と感じています。職場環境やともに働く仲間にも、いい意味でのギャップがあったのでしょうか?

岡田「システム部門と言うと、皆多くを語らず黙々と仕事をするようなイメージがあるかもしれませんが、MUITにはコミュニケーション能力の高い方が多いと感じます。面倒見の良い方も多くて、1つ質問をしたら3つくらいの答えをくれますね(笑)。
また、システム業界の中では圧倒的に女性が多いのも特徴だと思います。グループとして産休・育休制度など働きやすい環境を整えているからかもしれません。さらに、男性の育休取得もかなり浸透していて、昔ながらのシステム業界のイメージを持っていた私にとっては嬉しい驚きでした。」

全体像を意識したうえで任された案件に取り組みたい

──多様な価値観が受け入れられる働きやすい環境で、SEとして成長してきた岡田。もっともやりがいや喜びを感じる瞬間について、次のように語ります。

岡田「システム開発の仕事ではエンドユーザーと関わる機会が限られるため、アプリストアなどに寄せられるお客さまの意見はとても刺激になります。不具合の書き込みがあれば再現や対応方針など検討する必要があるのでこまめにチェックしているのですが、『アプリが新しくなって使いやすくなりました』などのコメントをいただいたときは本当に嬉しいですね。」

──そんな岡田は、今後のビジョンをどのように描いているのでしょうか?

岡田「三菱UFJ銀行のシステムは、膨大な数のシステム同士がつながって成り立っています。そこには、去年できたばかりの新しいシステムもあれば、30年前から動いているような古いものもある。何か案件を担当するときは、該当システムについてはもちろん、接続先となるシステムについても熟知していないと思わぬ事故を引き起こしてしまう可能性があります。だからこそ、自分が担当している範囲だけでなく、社内のシステム全体を意識しながら開発ができるエンジニアになることが今後の目標。全体の知識を持っていれば、より良いシステムを作るための提案力も上がるので、そこを目標としたいですね」

──SIerから三菱UFJ銀行へと転職し、システム開発のおもしろさややりがいを再発見した岡田。最後に、自身と同じようにキャリア入行をめざす方へメッセージを贈ります。

岡田「入行して改めて感じたのは、三菱UFJ銀行規模のシステムを扱っている企業は日本にはそう多くないということ。金融資産が関わるという点で失敗が許されない世界でもありますが、難しいからこそ自己成長の機会が豊富とも言えます。そして『失敗は許されない』とは言いつつも、万が一不具合があったときには誰かを責めるのではなく、『なぜそうなったのか』『問題に対してどう対処すべきか』を皆で建設的に話し合う文化があります。挑戦する人を周りが後押しする環境でもあるので、SEとして成長したいという意欲溢れる方に是非入行してほしいですね」

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