Cross Talk
「デジタル」
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「人材」
MUFGを変えれば、
社会も変えられる。

異業種の金融ビジネスへの参入やFinTechの台頭など、
金融業界を取り巻く環境が劇的に変化しています。
その中でMUFGは、デジタルの力を活用することによって
どう変わっていこうとしているのでしょうか。
そして、その推進力としてのデジタル人材には、
どのような期待を寄せているのでしょうか。
MUFGのシステム・デジタル領域のトップ二人が、
その想いを語りました。

Profile

左: 越智 俊城
執行役常務/グループCIO
1991年入行。システム部へ異動後、一貫してIT畑を歩む。リテール企画部次長、欧州システム室長などを経て、2017年システム企画部長、 2019年三菱UFJニコス・システム統合本部長、2022年4月より現職。
右: 山本 忠司
執行役常務/デジタルサービス事業本部長兼
グループCDTO 
1992年入行。東アジア本部東アジア企画部副部長、融資企画部長、経営企画部長を歴任。2022年よりグループDeputy CSO兼 銀行CSOとしてMUFG/三菱UFJ銀行の経営戦略全般を担当。2023年4月より現職。

レガシーを背負いながら、
一歩を踏み出す

──MUFGがシステム・デジタル領域に注力する背景とは何でしょうか。

越智 第1次オンラインシステムの誕生以降、半世紀にわたって金融業はテクノロジー活用の牽引者であり続けました。本質的に金融サービスとデジタルの親和性は高く、これからも社会の変化に合わせてわれわれが変化していくのは、当然のことと考えています。

山本 例えばお客さまの非対面取引やキャッシュレス取引へのニーズは急速に高まっています。MUFGには銀行、信託、証券をはじめとして非常に多様なグループ会社があり、これらを通じて先進的かつ便利なサービスを高いレベルで提供していくことが、われわれの使命です。

越智 一方で、歴史の中で積み重ねてきた大きな資産を守りながら変化に対応していくというのは、非常に難しいことであるのも事実です。

山本 同感です。レガシーの大きさというのは、悩ましい問題です。例えばスピード感を持って変化していかなくてはならないのは当然であるものの、私たちに課せられた信用・信頼が毀損するようなことがあってはなりません。ですからどうしても一歩を踏み出すのに慎重にならざるを得ないという側面はあります。それでも動き出してからはしっかり加速できていると感じますし、現在の中期経営計画においても挑戦とスピードを最も重視すべき行動パターンとして掲げ、社長以下、役員も徹底的にスピードにこだわった組織運営を宣言しています。

越智 その意味ではMUFGのカルチャーもずいぶん変わってきましたね。特に経験豊富なDX人材が入社してくれていることは、大きな刺激となっています。

山本 施策面でも、例えばメタバース経済圏の創設に向けてTBT Labグループと業務・資本提携するなど、従来のMUFGではなかなかイメージできなかったチャレンジをするようになりました。私自身、ずいぶんとおもしろい会社になってきたと感じています。

前例のないチャレンジ

──システム・デジタル領域においてMUFGがめざすビジョンを教えてください。

山本 MUFGは本邦金融機関で随一のお客さま基盤を有しています。安心・安全面でお客さまから最も支持されているからこそ、テクノロジーの力をフル活用し、多様な金融サービスを、より便利かつお得にお届けしていかなければなりません。お客さま一人ひとりのライフステージの変化に合わせて的確なサービスを提供していくには膨大なマーケティングデータの分析と活用が必須で、今はこのハードルの高い取り組みに挑戦しています。金融業界を取り巻く環境が劇的に変化している今、ぜひキャリア採用の皆さんと新しいサービスやチャネルをスピーディーに開発・リリースしていきたいと考えています。

越智 山本さんが今言われたようなビジネス上のアプローチをシステム側からいかに支えていくかが、私に課せられたテーマです。先ほども申し上げたようにMUFGは非常に大きいレガシー資産を持っており、その中で信用・信頼を守りながらDXを進めていくというのは、日本では前例のないことでしょう。日本社会の期待水準を考慮すると、もしかしたら世界でもレアなケースかもしれません。その中でベストプラクティスと呼ばれる成果を上げなければならないと考えており、それはおそらく日本社会全体のDXにとっての模範になることを意味すると思っています。メガバンクはある意味で日本のレガシーの象徴のようなものですから、われわれが変われば日本も変われると確信しています。

山本 具体的な取り組みとしては、今申し上げたデジタルを活用した新たなサービスの提供に加え、業務の高度化・効率化、新技術の研究・活用、スタートアップへの出資・提供などが挙げられます。注目のChatGPTについても年内には銀行内だけで4、5,000人が使えるように準備を進めており、ユースケースも既に100を超える案が集まっています。

越智 システム部門では、勘定系のモダナイゼーションを中心にシステムを根本的に見直す「アーキテクチャ戦略」を進めていますが、ここにおいてもAIを含む先進テクノロジーを意欲的に採用していきます。開発プロセスも大幅に効率化したいと考えています。

プロフェッショナルを活かす
新制度も誕生

──デジタル人材に向けて、MUFGで働く魅力についてメッセージをお願いします。

越智 MUFGがサービスを提供しているフィールドは非常に広く、リソースも膨大です。いざ走り出したときのインパクトは圧倒的で、世界中の名だたる先進テック企業も「一緒にやりたい」と声をかけてくれます。それだけの存在感の大きさはMUFGならではの魅力といえるでしょう。ワクワクしながら走っていけるのは間違いありません。

山本 無限のポテンシャルを秘めているのがMUFGだと思うんですよ。しかし残念ながら今はその潜在力を生かしきれていません。開花させるためにはDXの力が不可欠で、従来の金融人材にはない新しい発想やDXスキルを発揮して活躍できることは、MUFGで働く最大の魅力だと思います。

越智 その意味では、苦しいときにも乗り越えられる『突破力』や『タフさ』を備えた人材には特に活躍の機会が豊富にあると思います。金融系の経験にはこだわっておらず、何かの分野や技術について光るものをお持ちの方にも期待したいですね。

山本 2024年4月には特定の業務領域で専門性を有し、磨いていくことにコミットした社員向けの「資格EX制度」をスタートさせる予定です。明確なゴール設定のもとでの実力主義の運用で、まさにプロフェッショナルのための制度といえるでしょう。

越智 「資格EX制度」は特にシステム・デジタル人材と親和性が高いと感じています。プロとして活躍できる心理的安全性のもと、MUFGのシステム・デジタル領域をリードしながら社会のDXにも真っ向からチャレンジできることは、大きなやりがいではないでしょうか。

山本 社会を驚かせるような先進的なアイデアをぶつけていただくのを待っています。MUFGは、『リスクがあるから出来ない』ではなく『どうすればリスクを最小化して実現できるか』とリスクに対してもポジティブに向き合うようになりました。皆さんのアイデアの実現のために、一緒にチャレンジしたいと考えています。

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