管理する建物の数だけ活躍の場がある──
現場に寄り添い、誰もが使いやすい環境作りを

総務部 管財Gr
2018年入行(キャリア)
岩﨑 大輝

総務部管財グループでファシリティマネジメントを担当する岩﨑 大輝。学生時代に学んだ建築の知識、ゼネコンで培った電気設備の知見を活かし、現在は本館建替プロジェクトにも参加しています。「三菱UFJ銀行だからこそ、やりたいことができる」と語る岩﨑の仕事観や今後の展望に迫ります。

さまざまな視点からの意見に耳を傾け、皆が気持ちよく利用できる場所を作る

──三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、本館などの本部ビルをはじめ、全国にある支店、研修所など数多くの建物を所有・利用しています。そのファシリティマネジメント(以下、FM)を行っているのが、岩﨑が所属する総務部管財グループです。

岩﨑「FM職は全国に60名程度在席しており、その中で管財グループには約20名のFM職が在席しています。

私たちの業務は、支店や本部ビルなどの新築、建替、老朽化した設備の更新やレイアウト変更などの利用中の建物における維持管理などにおいて、行内部署をはじめ、設計事務所や工事会社、ビル管理会社などと連携し、プロジェクトを推進します。

私はその中でも主に本部ビルを担当するチームに所属しており、担当する本部・センタービルなどにおける移転や、レイアウト変更に伴う工事のマネジメント、また専門である電気設備の更新・管理などを行っています。」

──現在MUFGでは、三菱UFJ銀行本館を建替え、新たに「MUFG本館」を建設するプロジェクトが進行中。岩﨑は、そのプロジェクトメンバーも兼務しています。

岩﨑「実は入行した理由の一つに、いずれ本館の建替があれば、ぜひ関わってみたいと考えたことなんです。実際にその計画が立てられて、プロジェクトに参加できていることが嬉しいですね。」

──銀行の施設は、そこで働く行員はもちろん、多くのお客さまも利用される場所。ファシリティマネジメントをするにあたって、心がけていることがあると言います。

岩﨑「誰もが不自由なく、気持ちよく使えるかどうかという視点を持つことです。もちろん、私たちがすべてを決められるわけではありませんし、予算もありますから、叶わないこともあります。けれど、そこを使う部署の人、支店の人たちの要望を聞きながら、仕事がしやすいレイアウトや動線を作り上げていくことを大切にしています。

また、行内のさまざまな部署をはじめ、工事を行う会社など多くの人たちが関わります。それぞれに優先事項が異なる中で、予算内でどう最適な環境に仕上げるかを探っていく必要があります。コミュニケーションをとりながら、どうすれば実現できるかを考える力が身についたと感じています。」

運用管理に挑戦するため、「建てる側」のゼネコンから「使う側」の銀行へ

──岩﨑が建物に関わるようになったのは学生時代。大学や大学院では、建築学を専攻していました。

岩﨑「研究室では建築の基礎を学んだ上で、空調や衛生に関する設備を専攻していました。電気の領域は専門外でしたが、幅広く知識を身につけたことは今の仕事にも役立っています。」

──卒業後、国内のゼネコンに就職した岩﨑は、オフィスビルや教育施設の電気設備の設計を担当。5年ほど勤めた後、転職を考えるようになりますが、そのきっかけは「建てた後」のことに携わってみたいと感じたことでした。

岩﨑「設計者としては、いずれ改修や更新があることを踏まえて設計をします。しかし実際に改修や更新の現場に関わってみると、『そこまで考えられていないのではないか』と感じることもありました。」

──建物の運用や管理であれば、デベロッパーや不動産会社といった選択肢もありますが、岩﨑が三菱UFJ銀行を選んだのは、「使う側」として仕事がしたいという想いからでした。

岩﨑「建物の運用管理で収益を上げるというより、自分の会社の人たちが使う建物をより良い状態にしていくというインハウスエンジニアという立場に興味がありました。中でも銀行は支店も利用者も多く、社会への影響が大きいと感じました。

また、私がキャリア入行した2018年当時、メガバンクは構造改革を進めていて、店舗を統廃合していくという大きな動きがありました。さらに、大阪ビルの建替えが完了し、名古屋ビルの解体が始まったところで、本館についても建てられて40年が経過しており、今後建替えがあると思っていました。

銀行を取り巻く状況を見ても、いろいろな仕事をするチャンスがありそうだと考えました。」

──入行後は、店舗外に設置されているATMコーナーの担当からスタートした岩﨑。設置数を減らしていくにあたり、撤去した設備の原状回復などを行っていました。その後、支店の統廃合やレイアウト変更、移転に伴う新築や入居工事に関わるように。そして、2022年から現在の本部・センタービルを担当しています。

グループの「顔」となる本館建替プロジェクトに参加。
責任感と喜びがやりがいに

──入行以来、建築や電気設備の設計などの経験を活かしてキャリアを積んできた岩﨑。とくに印象深いと話すプロジェクトが2つあります。

一つは、東京・池袋にある店舗の統廃合。4店舗を1カ所に集約するという大型プロジェクトでした。

岩﨑「移転先となる店舗のワンフロアを封鎖して、完全に作り替えることになりました。たとえば、封鎖するフロアで働いている人たちは工事中どこで仕事をするのか、更衣室はどこに移すのが良いのかなど、最終形を見据えながら計画を立てる必要がありました。」

──プロジェクト進行中も店舗は営業しているため、お客さまへの配慮も求められます。さらに、統合後のオープン日はずらせないため、スムーズに工事を進めることに苦心したと振り返ります。

岩﨑「段階的にレイアウトを変えながら進めており、支店の営業エリアについても工事の対象であったため、『この期間は、このエリアは閉鎖になります』など各フェーズにおける支店内の状況を説明し、理解していただく必要がありました。また、工事会社や統廃合を管轄している部署との細かい調整も必要でした。

1年近くかかったプロジェクトでしたが、終わったあと、一緒に取り組んできた支店の責任者から『説明もわかりやすかったし、仕上がりもいい。すごく良いプロジェクトだったよ』と言ってもらえたことが、とても嬉しかったですね。」

──岩﨑が思い入れを持つもう一つのプロジェクトはやはり、現在携わっている本館の建替。昨今の建築業界を取り巻く状況を受け、苦労することも多いと言いますが、それでもグループを象徴する建物を造ることに関われるやりがいを感じています。

岩﨑「更新や運用を考えたらどうするのが良いのかを踏まえながら、設計者と共にアイデアを出し合い仕様を決めていくという、元々やりたかった仕事が実現できています。

ただ、計画を立てた当時とは、さまざまな状況が変わっていて、見直さなくてはいけないこともたくさんあります。たとえば、建材価格の高騰や、建築業界で進められている働き方改革による影響の検討なども必要です。

そのため、さまざまな協力会社などと相談をしながら、プロジェクトへの影響を整理し、当行の経営層に報告するための資料を作ることも私たちの仕事です。責任も大きいですが、本館建替という社を挙げたプロジェクトに携われている喜びのほうが大きいです。」

三菱UFJ銀行なら、活躍の舞台はたくさんある。
経験を活かしてキャリアを描く

──やりたい仕事ができていることが嬉しいし楽しいと笑う岩﨑。三菱UFJ銀行だからこその環境が、楽しさを感じられる要因だと話します。

岩﨑「店舗数の多さはもちろんのこと、社員寮や研修所など、本当にさまざまな建物を見ることができる環境は、インハウスエンジニアとしてとても魅力的です。

同じ行員の立場で、皆が使いやすい環境作りに『自分ごと』として取り組めることは、会社としての強みにもつながると感じています。

また、電気設備という専門性から、データセンターなど、絶対に電気を止めてはいけないビルにおける、受変電設備や無停電電源設備の更新などもあります。こういった工事では、設備を活かした状態での更新となるため工事自体が数年がかりとなることもあり、ステップの検討や、どうしても必要な停電日程の調整など協力会社をはじめ、現地の関係部などとの綿密な調整が必要です。こういったことも、インハウスエンジニアとしての重要な業務であり、我々FM職の存在意義でもあると思っています。」

──その環境を活かし、岩﨑にはまだまだやってみたい仕事があります。

岩﨑「現在のファシリティマネジメントも企画の要素があるのですが、さらに上流から企画に携わってみたいと考えています。

銀行という業種柄、当行の所有するビルや支店は駅前に立地しているケースが多くあります。再開発に伴った移転が発生することもありますし、もちろん老朽化への対処が必要になるケースもあります。

そのときに、今の建物を建替えるべきなのか、建物は活かして別の運用をするべきなのかといった検討、建替となった場合にはどういった形にするのかという企画が必要になります。そういった仕事にもチャレンジしてみたいです。自社でたくさんの建物を持っている銀行だからこそ、いろいろなキャリアの築き方があるのではないかと思っています。」

──もちろん、これから入行する人たちにも、同じように可能性は広がっています。自身の歩みを振り返りながら、こうアドバイスを送ります。

岩﨑「私たちの仕事は、建物を使う人が働きやすい環境を作ることです。まずは、使う人の声をしっかりヒアリングすることが大切です。その上で、自分の意思をしっかり持つこと。多くの部署や企業とプロジェクトを進める中で、それぞれの要望が出てきますから、できることとできないことをしっかり判断して言語化し、コミュニケーションをとる必要があります。

自分の意思を持っていれば、やりたいことに挑戦できる環境もあります。本館建替のような大きなプロジェクトはもちろん、管理する建物の数だけプロジェクトは動いていますから。活躍できる舞台も仕事の幅も大きい。それが、三菱UFJ銀行のFM職として働く何よりの魅力だと思います。」

※ 記載内容は2023年11月時点のものです

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