スタートアップに徹底して寄り添う。
MUFGだからこそ紡ぎ出せる共創の未来に向けて

ソリューション本部 コーポレート情報営業部 成長産業支援室
2023年入行(キャリア)
升川 大樹

大手証券会社、メガバンクを経て2023年3月に三菱UFJ銀行に入行した升川 大樹。現在はソリューション本部 コーポレート情報営業部 成長産業支援室でスタートアップ企業のIPO支援業務などに携わっています。三菱UFJフィナンシャル・グループならではの総合力を活かした支援体制の魅力、仕事の醍醐味を語ります。

グループ会社と密に連携し、顧客の成長ステージに応じて“走攻守”の支援を

──三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)のさまざまなリソースを活用して、スタートアップ企業を中心とする成長企業領域のサポートを担う成長産業支援室。升川はその業務推進グループに所属しています。

升川「MUFGは『世界が進むチカラになる。』をパーパスに掲げていますが、『世界が進む』ためには革新的な企業の活躍が不可欠です。成長産業支援室は、将来的にユニコーンとなる可能性のあるスタートアップを発掘し、成長をサポートする役割を担っています」

──IPO推進ラインと戦略支援ラインの二つの組織から構成される業務推進グループ。升川は前者の一員として日々業務に励んでいます。

升川「各支店の担当者が営業活動の中でIPOをめざす企業様と出会うと、当室に相談が寄せられます。私たちはその報告をもとに支店の担当者と連携しながら、企業様のニーズに応じて最適な支援を提案します。
たとえば、デットファイナンスのニーズがあるお客さまであれば当行が単独でサポートします。エクイティファイナンスの需要がある場合は三菱UFJキャピタルと、上場準備のニーズがある場合は三菱UFJモルガンスタンレー証券と協力してサポートを行います。それぞれのビジネスステージに応じて、柔軟かつ効率的な支援を提供できるのが当行の強みです。
三菱UFJモルガンスタンレー証券や三菱UFJ信託銀行から、『こんなステージにいるお客さまがいるので、三菱UFJ銀行でデットファイナンスを担当してもらえないか』と相談が寄せられることも。MUFGではグループが一体となってスタートアップの成長をサポートしています。
一方、同じ業務推進グループの戦略支援ラインでは、違った角度から支援を提供。宇宙、SaaS、ヘルスケアなどテーマごとに担当を持ち、各セクターの知見を活かして個社に深く入り込んだサポートを担っています」

──スタートアップ支援に携わる上で、升川が大切にしているのが「走攻守」。その真意をこう説明します。

升川「走攻守とは、スピードと攻撃と守備のこと。優れた野球選手に備わる素質としてよく使われる言葉ですが、私は以前からこの三つを意識してきました。
中でも特に重視しているのがスピードです。変化の速いスタートアップにとっての“1日の価値”をしっかり理解した上で、お客さまが求めている支援や情報をすばやく提供できるよう心がけています。
金融機関である以上、日々の信頼関係を大切にしながらコンプライアンスを順守しつつ、今後は当室が積極的に優れたスタートアップを見つけていく“攻め”の姿勢も強化したいと考えているところです」

証券会社とメガバンクで培った経験と知見を活かし、即戦力として活躍

──升川にとって三菱UFJ銀行は3社目。これまで大手証券会社とメガバンクで幅広い経験を積んできましたが、新卒で証券会社に入社したのは、無形サービスを扱う金融領域で自身の付加価値を高めたいと考えたからでした。

升川「金融業界では決まった商品や形のあるものを扱うわけではないので、お客さまに信頼していただかなければ売上をつくることはできません。そうした環境だからこそ自分自身に磨きがかけられると思って証券会社を選びました」

──支店でのリテール業務を経て、入社6年目にはスタートアップ企業のIPO主幹事証券獲得業務などを担当する部署へ。自ら希望しての異動でした。

升川「支店時代のメイン業務は、上場する企業の株式を個人の投資家に販売するものでした。その中で、投資家が評価する企業の株価が上場し1週間で2倍、3倍になるケースに直面し、『こんな企業を自分で発掘しIPOをサポートしたい』と思うようになり、異動を願い出ました」

──その後、升川は企画部門でスタートアップ企業の経営者を対象とした勉強会の主催や、大企業とスタートアップ企業のアライアンスを加速させる企画の立案も経験します。そして2022年に13年間勤めた証券会社からメガバンクへ転職。これもまた、自身の付加価値を高めるための決断でした。

升川「証券会社時代、お客さまからデットファイナンスの相談をいただいても社内では対応できず、『銀行系の証券会社にはかなわない』と感じる場面が少なくありませんでした。当時の環境では得られない知識を身につけ支援領域を広げたいと考え、転職を決意しました」

──転職先では、海外金融機関や国内スタートアップへの出資・買収案件のリスク分析などを担当する部署に配属された升川。そこで証券会社とのビジネスモデルの違いや融資の際に確認すべき点など、銀行業務への理解を深めます。

升川「銀行は融資を提供する立場として、お客さまのビジネスが成功に至るプロセスに深く関与します。たとえば、融資契約期間中はお客さまのビジネスモデルの理解に努め、成長と発展をサポートするため密接に関わって必要な支援の提供に全力を尽くさなくてはなりません。
そうした銀行特有の業務に携わる中で、もう少しスタートアップに近いところで仕事をしたいという気持ちが強まっていきました。三菱UFJ銀行の成長産業支援室が初のキャリア採用を実施すると知ったのは、ちょうどそのタイミング。私が求めている環境だと確信したのです」

──そして満を持して三菱UFJ銀行へ。今度は、自身が真にやりたいことに携わるための転職でした。現在、三菱UFJ銀行に入行して約半年。これまでの経験を活かし、即戦力として活躍しています。

升川「証券会社で長くスタートアップ支援に携わっていたことから、どのような支援がお客さまのビジネスのスケールアップにつながるかを見極め、提案できるところに自身の強みがあると感じています。
また、スタートアップ各社のビジネスモデルは年々複雑化していますが、メガバンク時代に学んだ、融資を実行すべきかどうかを決断する際に重視すべき点を常に頭に入れながら支援に臨むことができています」

スタートアップの成長を間近で見られることが醍醐味。
経営者らの熱量が刺激に

──升川が現在担当している業務の一つが、「ベンチャー商談会」の企画運営。大企業とスタートアップのマッチングを目的としたイベントで、毎年2~3回開催されています。

升川「スタートアップが持っている先端技術やサービスに基づいてテーマを設定し、新技術によって経営課題解決をめざす上場企業とのマッチングの場を創出してきました。
私は、テーマ設定などの企画からスタートアップ企業の選定、当日の運営までを担当。参加するスタートアップ企業は、当室内はもちろん、スタートアップ専門の営業チームである成長企業営業部や、三菱UFJモルガンスタンレー証券、三菱UFJキャピタルなどからも募集しています」

──同会の運営に携わったことで、スタートアップと上場企業、両者の本気度に触れた升川。確かな手ごたえを感じていると言います。

升川「スタートアップ側が、『自分たちの技術やサービスをこう活かせる』と上場企業に対して提案する一方、上場企業側もスタートアップのビジネスモデルを深く理解し、技術やサービスの応用可能性を真剣に模索します。
双方が準備に時間をかけた上で商談会に臨んでくださっていて、イベントの満足度は上々。実際に協業に至るケースも少なくありません」

──証券会社時代を含め、長くスタートアップ支援に携わってきた升川。企業の成長に携われるところに現在の仕事の醍醐味があると話します。

升川「最初にお会いしたときは数人規模で小さな部屋にオフィスを構えていた企業が、支援を受けて優れたプロダクトを開発した結果、何百もの社員を抱える組織へと成長し、高層ビルのワンフロアを使ったオフィスへ移転したことも。そんな様子を間近で見届けたり、IPOに向けてさらに成長の加速度を高めるのに貢献したりできることに魅力を感じています」

──また、ビジネスへの熱量が高いスタートアップの経営者らとの出会いから刺激を受けられるのも、今の立ち位置だからこそ。

升川「成功している経営者の方々には、共通して難しい道に挑戦し続ける姿勢があります。スタートアップとして一定の成功を収めても、やすきに流れたり現状に満足したりすることなく、さらに新たなビジネスを開拓しようとする方にも多く出会いました。そんな姿を見ていると、おのずと仕事への意欲も高まります」

MUFGのスタートアップ支援の強みを広めるべく、発信力の強化を

──これまで複数の組織を経験してきた升川。そんな彼だからこそ見えている三菱UFJ銀行の強みがあります。

升川「入行してみて、お客さまの数の多さや業界の幅広さは当行ならではだと実感しています。また、三菱UFJモルガンスタンレー証券や三菱UFJキャピタルと密に連携し、グループ一体となってお客さまを幅広い側面から支援できるのは、MUFGにしかない強みだと改めて感じています」

──グループが保有するリソースを最大限に活かすためにも、MUFGにこれから求められるのは、発信力。升川はさらにこう続けます。

升川「MUFGがスタートアップ支援に注力していることは証券会社時代から知っていましたが、具体的に何を強みとしているのかまで外からは見えていませんでした。実際に三菱UFJ銀行の一員になった現在も、外部への発信力にはまだまだ課題があると感じています。
MUFGがスタートアップに対してどのような施策を実施していて、お客さまのどんなニーズに役立てるのかをより積極的に伝えていくことが急務。より多くのお客さまを支援する機会を得るためにも、発信力強化に努めていきたいですね。
そして、証券会社とメガバンクで培った視点や経験を組織に還元し、将来のユニコーンとなり得る企業の発掘や支援に力を注ぎたいと考えています」

──升川のようなキャリア入行のメンバーだけでなく、成長産業支援室にはグループ会社への出向経験があるメンバーやグループ会社から出向しているメンバーも。多様な人材が活躍できる環境があると言います。

升川「自分にはないものの見方や知見が得られるのは、メンバーのバックグラウンドが多様だからこそ。また、『将来のユニコーンを育て上げたい』と高い熱量を備えたメンバーが揃っているのも成長産業支援室の特徴です。スタートアップ支援への志を持ち、視野を広げたいと考えている方にとって最適な環境だと思います」

──「世界が進むチカラ」となるスタートアップの成長に寄り添うために──升川はこれからも自身の付加価値を高めながら、貢献領域を広げていきます。

※ 取材内容は2023年10月時点のものです。

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