金融犯罪対策システムの強化に挑む。
国際金融・社会秩序の安定への貢献をめざして。

グローバル金融犯罪対策部(東京駐在)
オペレーショングループ
2015年入行(キャリア)
中野 友貴

経歴

公共政策大学院経済政策コース専攻。大学院修了後、金融システムのコンサルティング、システム開発を行うベンチャー企業に入社。以来、約6年間、個人投資家が利用する外国為替取引システム、金融機関の市場部門向けの市場リスク管理システムなど、多彩なプロジェクトに参画。入行後、現・グローバル金融犯罪対策部配属。現在に至る。

01.
培った専門性を活かし、グローバルな環境で、
高いレベルのミッションを担って仕事に取り組める。

2009年当時私が新卒の頃、金融業界を取り巻く環境は、インターネットが普及して個人投資家が金融商品をオンライントレードするなど、テクノロジードリブンで金融サービスが非常に速いスピードで変わっていく黎明期だったと思います。そうした中、金融とITが融合する世界を知りたいという想いと、若手でも裁量を持って働きビジネスマンとして成長したいという考えから、金融システム開発を手掛けるベンチャー企業に入社しました。その後、約6年間、複数のプロジェクトに参加し、プロジェクトリーダーとしてのキャリアを積んできました。そして改めて認識したのが、「システムは何かしらの課題を解決するための手段であり、ミッション・目的のもとにつくるもの」であるということです。それまでエンジニアとしてシステム開発に携わってきましたが、今後のキャリアを考えたとき「ミッション・目的」を考える立ち位置で働いていきたいと考えるようになりました。つまり、システムサイドからビジネスサイドへの転身です。三菱UFJ銀行は、これまで経験してきたシステム開発のキャリアが活かせること、グローバルな環境で働けるチャンスがあること、そしてトップバンクだからこそ高いレベルのミッションを担って仕事に取り組めると思い、入行を決めました。

02.
マネー・ローンダリングなどの金融犯罪対策の強化に向け、
AMLシステムの統一化・高度化を推進。

私が所属するグローバル金融犯罪対策部は、マネー・ローンダリング(資金洗浄)防止(AML=Anti-Money Laundering)や経済制裁対応(Sanctions)など、グローバルに金融犯罪対策を強化するため、2018年、ニューヨークを本部として設置されました。マネー・ローンダリングやテロ資金供与を防ぐことで犯罪集団の資金源を断つことや、経済制裁を実効性のあるものとすることは、安定した国際社会を実現するために有効な対策の一つであり、金融機関が果たすべき重要なミッションです。現在担当しているのは、当部のみならず当行においても最重要課題の一つである、AMLをはじめとした金融犯罪対策システムのグローバル統一化・高度化を推進するプロジェクトです。例えば、AMLシステムは、顧客に関する情報収集・リスク評価を行う「KYC(Know Your Customer)」、疑わしい取引を検知する「取引モニタリング」などで構成されますが、従来これらは各国拠点ごとに開発・運用されてきました。私たちの取り組みは、AMLのプラットフォームの統一化・高度化を図り、グローバルに整合的にシステムの連携・管理を行うことで、巧妙に変化する犯罪手口に対応し、金融犯罪防止の一層の強化をめざすものです。

03.
プロジェクト全体を取りまとめるハブ機能的役割を担う。
「ミッション・目的」に向かって働くことに感じるやりがい。

現在、グローバルスタンダードとなるシステム開発が終了し、順次海外拠点への導入を進めています。新たなAMLプラットフォームは、グローバルスタンダードに対応しつつ、グローバルスタンダードを超える各国の現地規制に基づきシステムを強化していく必要があります。私は所属部の中でテクノロジーの側面からプロジェクトに関わっており、ニューヨークにいるグローバルスタンダードをつくるポリシーメーカー(金融当局・ほかG-SIBsにおけるAML、Sanctionsの経験があるプロ人材)、システム開発を担うシステム開発会社(三菱UFJインフォメーションテクノロジー)、システム導入先である地域室や支店などのエンドユーザーの間に立ってプロジェクト全体を取りまとめるハブ機能的役割を担っています。ポリシーメーカーやエンドユーザーと業務要件を定義し、システム開発会社にそれを伝え、各開発フェーズのユーザー側のタスクを推進していくことが主な仕事です。特に、関係者間で方向性や考え方が折り合わないときなど、事実をもとにロジックを積み上げ、双方が納得する着地点を示し、プロジェクトを円滑に進捗させていくことは、重要な役割の一つです。AMLは、銀行が提供する社会インフラともいえるバンキングプラットフォームを、犯罪組織やテロ組織に利用されないように適切なリスク管理を実現することが「ミッション・目的」であり、それに向かって働くことができることに、大きなやりがいを感じています。

04.
多様なバッググラウンドを持つメンバーと共に、
金融犯罪対策システムの高度化に挑んでいきたい。

私が所属するテクノロジーチームは、新しいチームということもあってキャリア採用が多く、メンバーも非常に多様です。他銀行、コンサルティングファーム、システム開発会社などから転職してきたメンバーもいれば、当行で30年以上勤務というベテラン、新卒の若手行員もいます。また、本部がニューヨークであること、導入先に海外拠点も含まれることから言語や人種も多様。お互いが相手を尊重しながら仕事を進める風土が培われていると思いますし、キャリア採用だからといって壁を感じたことはまったくありません。現在進めているAMLやSanctionsなど、あらゆる金融犯罪対策システムのグローバル統一化・高度化を実現することが目下の目標です。今後も、トップバンクだからこそ、業界をけん引する高度な金融犯罪対策システムの確立に挑んでいきたいと考えています。三菱UFJ銀行には多様なバッググラウンドを持つ仲間がいます。AMLやSanctionsは、変化が著しい分野であり、国際情勢とも密接につながっており、社会的意義や社会貢献を感じることができる業務です。金融犯罪対策やリスク管理の高度化に挑戦したいと思う方、ぜひお待ちしています。

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