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ワークライフバランスは常に変化するもの。
自分にとって、その時々のベストを追求する。

MUFGでは、ライフイベントや家族の状況に合わせて柔軟な働き方を選べる環境が整っています。今回は三菱UFJ銀行と三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT)で活躍する3名の社員に、仕事と子育てを両立する上で活用している制度や心掛けていることなどについて語ってもらいました。

時間単位休暇を活用し、不測の事態にも柔軟に対応

──仕事と家庭を両立する上で、どのように制度を活用していますか?

犬飼:私には5歳と2歳の子どもがいます。保育園や習い事の送迎、宿題の手伝い、夕飯の支度から寝かしつけまで、分刻みのスケジュールで動く日々です。週4日の在宅勤務を基本に、育児短時間勤務制度(※1)やセレクト時差勤務制度(※2)を活用しています。時間単位休暇も便利で、病院の受診や乳幼児健診など、数時間だけ休みを取りたいときに重宝しています。

中山:時間単位休暇は、半休よりも柔軟に予定を組めるので便利ですよね。私は昨年、育休から復職し、現在は2歳の子どもを育てています。通院のみの場合は時間単位休暇、発熱などで終日看病が必要な場合は看護休暇(※3)など、状況に応じて使い分けています。また月2回、海外拠点との夜間オンライン会議があり、その日は夕方に一度業務を切り上げ、子どもを寝かしつけてから会議に参加します。子どもがなかなか寝付かないこともあるので、会議がある日は事前に夫に共有し、協力体制を築いています。それ以外は基本的に17時で業務を終え、週3~4日は在宅勤務を活用しています。

河野:私には7歳と5歳の子どもがいます。上の子が小学校に入学したタイミングで、ちょうど社内の在宅勤務体制が整い始めたため非常に助かりました。家族の協力もあり、いわゆる「小1の壁」に対してもそれほど苦労せずに対応できました。小学校では夏休みなどの長期休暇があり、その間に通う学童用のお弁当が必要になるなど、保育園とは違う大変さがありますが、在宅勤務やセレクト時差勤務制度を活用して対応しています。

※1 育児短時間勤務制度:小学校3年生以下の子どもを就業しつつ養育する目的で、最大1.5時間まで勤務時間を短縮できる制度

※2 セレクト時差勤務制度:就業時刻を最大1.5時間前後まで調整可能な制度

※3 看護休暇:小学校3年生以下の子どもを養育する社員が、看護や予防接種・健康診断を受けさせるために休暇を取得できる制度

試行錯誤しながら、バランスの最適解を探る

──子育てをしながら働く中で、周囲の理解を感じる場面はありますか?

中山:育休復職後、最初の1年は子どもが頻繁に体調を崩し、その看病をしているうちに自分も体調を崩してしまうことが何度もありました。そのたびに会議の日程を変更してもらったり、お客さまとの会議で急きょ進行役を代わってもらったりと、周囲に負担をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。しかし、同僚たちは嫌な顔ひとつせず、「復職1年目はみんなそうだよ」「全然気にしないで」と温かく励ましてくれ、その言葉に何度も救われました。そうした周囲の支えがあったからこそ復職できたと実感していますし、今度は私が周囲の困っているメンバーを支える存在になりたいと思っています。

河野:オンライン会議中に子どもの声が入ってもお互い気にしないなど、職場全体で受け入れ、支え合う雰囲気があります。そうした背景には、男性社員の意識の変化があると感じています。MUFGでは男性の育児参画推進の一環として、男性社員が約1カ月間の育児休業を取得できるキャンペーン「Ten Plus Ten(※4)」を勧奨しています。実際、私の部署でも男性の育休取得者が増えています。メンバーに対しては、男女問わず「家庭を優先して」と普段から伝えていますし、子どもの急病対応や保育園の送迎のために柔軟な働き方を選択することが、男性社員の間でも当たり前になりつつあります。

犬飼:私の部署でも、約6ヶ月間の育休を取得された男性社員が何名かいます。最初に取得された方が管理職だったこともあり、それに続く形で他の方も取得しやすくなるなど、職場全体で好循環が生まれていると感じます。以前、育休から復職した男性社員が「育児がこんなに大変だとは思わなかった。子育てをしながら働くメンバーをこれまで以上にサポートしたい」と話していたのが印象的でした。私自身も育休から復職して大変な時期だったこともあり、その言葉がうれしくて思わず涙がこぼれました。こうした点でも、男性が育休を取得する意義は大きいと感じました。

※4 Ten Plus Ten:10営業日の短期育児休業と10営業日の年次有給休暇を組み合わせた20営業日の休業が取得可能

──ワークライフバランスを考える上で、大切にしていることはありますか?

河野:理想とするワークライフバランスは人それぞれ異なり、その時々の状況によっても常に変化するものだと思います。それらを考慮した上で、仕事と家庭のバランスを5:5にしたいのか、6:4にしたいのかなど、めざすバランスは変わってきます。私の場合、現在は大型プロジェクトが進行しているため、仕事に比重を置いており、その分、家族には負担をかけてしまっています。しかし、このプロジェクトが落ち着いたら家庭の比重を増やすなど、その都度バランスを切り替えていこうと考えています。

犬飼:本当にそう思います。たとえロールモデルがいたとしても、その人とまったく同じようにはできませんし、最終的には自分で理想のバランスを見つけるしかないと思います。特に子どもは日々成長し、変化していくため、「昨日はうまくいったのに、今日はうまくいかない」ということが多々あります。どうすれば自分や家族が納得のいく形にできるか、正解がないからこそ試行錯誤を繰り返すしかありません。柔軟にアプローチを変えながら、自分にとっての最適解を見つけることが大事だと実感しています。

中山:私は復職前の研修で、上司に言われた「独身時代と同じように働こうとするからつらくなる。今はそれができなくて当たり前」という言葉が印象に残っています。「両立できていない」と感じたときにはその言葉を思い出し、自分を鼓舞しています。短期的にはパフォーマンスが落ちたように見えても、長いキャリアの中では一時的なことです。ですから今は焦らず、仕事でも家庭でもできる範囲で最善を尽くすことが、ワークライフバランスを保つことにつながると感じています。

仕事に誇りを持ちつつ、今しかない子どもとの時間も大切に

──今後の目標やキャリアビジョンを教えてください。

中山:将来的には海外赴任に挑戦し、より良いセキュリティ体制の構築やシステム提案に携わりたいと考えています。私自身、幼少期をアメリカで過ごした経験が人格形成に大きく影響していると感じており、子どもにもさまざまな文化や価値観に触れてほしいと思っています。同じ部署でも、女性社員が家族同伴で海外赴任をしている例があり、チャンスがあればぜひ挑戦したいです。

犬飼:私は子どもたちから「働くお母さんってかっこいい」と思ってもらえるようになりたいです。そのためには、私自身が仕事に誇りを持ち、楽しみながら働く姿を見せることが大事だと思っています。一方で、子どもとの時間も大切にしたいと考えています。子どもと過ごしていても、やりかけの仕事があるとついそのことを考えてしまいがちです。しかし、子どもの成長はあっという間で、手のかかる今の時期こそ、かけがえのない時間なのだと実感しています。なるべく後悔のないよう、子どもと向き合う時間を大切にしながら、仕事でも輝けるようオンとオフを上手に切り替えていきたいです。

河野:少し前まで女性は「仕事か家庭か」の二者択一を迫られる時代でしたが、今はどちらも諦めずに両立するための制度や環境が整ってきています。私自身、開発業務に長く携わる中で現在の立場をめざしてきましたし、これからも仕事も家庭も諦めない人生を追求していきたいです。また、業務においてはメンバーの育成に注力していきたいと考えています。メンバーの成長を実感できたときには、自身がプレーヤーとして成果を上げたときとはまた違う喜びや達成感があります。つい口を出したくなるときもありますが、そこは子育てと同じように「信頼して任せる」ことを意識し、メンバーがのびのびと成長できるよう見守っていきたいです。

──最後に求職者の皆さまへメッセージをお願いします。

中山:最近では子育てや介護をしながら働く社員が増え、フレキシブルな働き方が一層浸透していると感じます。こうした両立をめざす社員が増えれば増えるほど、後に続く人たちへの温かいサポートとアドバイスが生まれると思います。その一員となってくださる方が一人でも増えることを願っています。

犬飼:MUFGには、制度が形骸化することなく実際に活用できる環境があります。組織全体で多様な働き方を尊重する意識が根付いており、業務面はもちろん、精神面でも支えられることが多いです。子育てだけでなく、介護やその他の事情についても一人ひとりの状況を理解しようとする社風があるので、ぜひ安心して飛び込んできてください。

河野:システム部門は専門性を活かしながらチームで仕事を推進するため、お互いにサポートし合える環境が整っています。「両立は大変そう」と不安に思われるかもしれませんが、実際には周囲のサポートでなんとかなることが多いです。「もしうまくいかなければ、そのときに考えよう」くらいの気持ちで、まずはチャレンジしてみてください。

Profile

※所属およびインタビュー内容は
取材当時のものです。

河野 睦美

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
情報本部 データ戦略第四部 部長

1998年入行
現・三菱UFJ銀行システム部に特定総合職として入行後、国内情報系システムの開発・保守を担当。さまざまな情報系システムの開発・保守に従事する傍ら、二度の銀行合併対応を経験。2007年に総合職に転換。現在はMUITに出向し、情報本部 データ戦略第四部の部長として50名の部員を統率しながら営業支援領域のシステム開発に従事する。

犬飼 友里

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
海外本部 GCB業務第一部 プロフェッショナル

2009年入行
新卒で三菱UFJ銀行に入行後、国内勘定系システムを担当。2014年からは一貫して海外案件を担当。現在はMUITに出向し、海外向けシステム開発プロジェクトのPMO(Project Management Office)や、海外勘定系システムの保守を担当。プロジェクトの計画から各種管理、ステークホルダーの調整など幅広い業務に携わっている。

中山 沙織

株式会社三菱UFJ銀行
サイバーセキュリティ推進部 サイバーセキュリティグループ 調査役

2015年入行
メガバンク傘下のシステム子会社に入社し、システム開発・保守を担当。よりグローバルな環境を求めて2015年に三菱UFJ銀行に転職。海外拠点への勘定系システム導入や基盤更改などを担当した後、2020年から現職。海外拠点やグループ会社のセキュリティガバナンスの強化および脅威ベースのペネトレーションテストの案件立ち上げに従事。