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ミッションクリティカルな領域に、
工夫と創意で臨む。

クロスボーダーの決済ビジネスを支える送金システムや、新海外勘定系システムのグローバル導入など、MUFGの海外事業展開をITの側面から牽引するグローバルシステム開発部門。リーダーとして新しい方法にチャレンジするキャリア入行の二人に、その背景や現状について語ってもらいました。

金融業界の将来性と、ITに注力する企業姿勢にひかれて

──前職でのご経験と、三菱UFJ銀行に転職した理由を教えてください。

馬:私は中国の大学でソフトウェアエンジニアリングを学び、最初は米国系SIerに就職しました。中国支社で3年間、非接触型ICカードのシステム開発などに携わり、その際に日本の企業向けのプロジェクトが多かったため、日本語が得意になりました。もっと幅広い開発経験を積みたいと思い、2014年に来日しSIerやインターネットサービス提供会社に勤めました。その後、2023年に三菱UFJ銀行に転職しました。

松本:とてもきれいな日本語に驚きました。私は文学部出身で、技術的な専門性を身につけたいと思いシステムエンジニアの道を選びました。金融系SIerに就職し、4年間銀行のシステム開発に携わりましたが、お客さま先に常駐しビジネスパートナーとして決められた領域のみを担当することに物足りなさを感じていました。MUFGがシステム開発に力を入れていることを知り、ここであれば上流工程から開発に関わることができると考えました。実績豊富な馬さんはなぜMUFGを選んだのですか?

馬:急速にデジタル化が進む金融業界に大きな将来性を感じ、キャリア形成の観点からもチャレンジすべき領域だと思いました。その中でも国内をリードしていたのがMUFGでした。松本さんは、入行してからいくつかの部署を経験されていますよね。

松本:はい、現在の部署が4つ目です。私が入行した2018年当時は、職種が今ほど細かく分類されていなかったので、ジョブローテーションのように異動がありました。しかし、私自身の経験範囲が狭かったため、銀行システムについてさまざま学べたのは非常に良かったと思います。現在所属する三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT)には希望して出向しました。やはり開発業務そのものに携わりたかったからです。

柔軟で学びやすい環境が、新たなチャレンジを生んだ

──現在担当されている業務の魅力・やりがいをお聞かせください。

馬:私が所属するMUITのGCMS部は、グローバルインターネットバンキングシステムを扱う部署です。その中で私は、グループ企業間の資金移動や決済を効率化する財務管理システムの保守・開発に携わってきました。現在、フレームワーク更改プロジェクトが進行中で、その開発リーダーを務めています。

松本:確か、ソースコードを書くのに生成AIを使われたんですよね。MUITで初めての試みだったので、関心を持って見ていました。

馬:おっしゃる通りです。当初は通常の開発を行う予定でしたが、コストが大きく、人員確保も難しくなっていたため、対策を検討していました。そのとき、社内で開催された生成AIの勉強会に参加し、「これだ」と思いました。普段の業務や日常生活でも生成AIをよく使い、そのポテンシャルを十分に感じていました。ただし、大規模な開発は簡単ではありません。メンバーと徹底的に技術調査を行い、最終判断には相当の時間をかけました。作業を開始してからもしばらくは試行錯誤の連続でしたが、軌道に乗り始めると成果は圧倒的でした。現在、来年秋のリリースに向けて順調に進捗しています。

松本:私が所属する本部名にある「ISO20022」とは、金融通信メッセージフォーマットの国際標準規格です。2025年11月までに現行のMTフォーマットからの移行を完了することが義務付けられています。その国際金融取引を行うためのネットワークシステムが「SWIFT」で、私は移行に向けてアジア地域の開発リーダーを担当しています。さまざまな勘定系システムなどとつながっているため、極めて細やかな対応が必要です。各事業部門はもとより、海外拠点や他行とも密に連携を取りながら進めています。

馬:アジアだけでも30近い拠点があるため、大変な作業ですね。アジャイルとウォーターフォールを上手に組み合わせて開発していると聞きました。

松本:銀行のシステムは絶対にウォーターフォール開発だと思い込んでいましたが、アジャイルとの組み合わせが想像以上にうまくいっています。こうした柔軟な対応ができるのもMUFGの強みだと思います。先ほど馬さんも話されていましたが、投資対効果や作業効率を考えながら開発を進めるのは難しいですが、とても創造的な作業です。事業会社のシステム開発担当者だからこその経験で、まさにリーダーの醍醐味だと感じています。

馬:私は前職で事業会社のシステム開発担当者としての業務を経験しましたが、ここまで大規模でミッションクリティカルなものは初めてです。ほどなくテストフェーズに入りますが、従来以上にさまざまなケースを想定して行う必要があると思っています。生成AIを活用した開発はこれから増えていくと思いますが、MUFGとして品質を守り続ける責任の重さも実感しています。

MUFGらしさに、多様な個性が絶妙に混じり合う

──働く環境や職場風土はどのように感じていますか?

松本:大企業なので縦割りの組織だと思っていましたが、まったくそうではありませんでした。現在の業務では、各事業部門の担当者と二人三脚で進めています。要件定義の際は各海外拠点を回ってヒアリングを行い、その後も互いに相談し合える関係を築けています。システム障害が起きたときには、部署を超えて多くの方に協力していただきました。「良い金融機関であろう、良いサービスを提供しよう」という意識が隅々にまで浸透していると感じました。

馬:私はさまざまな開発を経験してきましたが、銀行のシステムは初めてだったので、当初は不安も大きかったです。しかし、皆さんがとても親切に教えてくれますし、研修や自己啓発などのプログラムが非常に充実しているので、大変助かっています。生成AIを研究する際にもフル活用しました。

松本:コロナ禍もあり、働き方はとても柔軟になりました。業務特性上、夜間コールなどもありますが、当番制にして個人に負担がかからないよう配慮されています。最近は外国籍の方が増えてきましたが、馬さんは何か不便に感じることはありますか?

馬:いえ、まったくありません。むしろ普段、自分が外国籍だと意識することもありません。日本での生活はもう十年以上になりますし、子どもたちも日本の小学校に通っています。食べ物もとてもおいしいです。

松本:さまざまなバックグラウンドの方がいらっしゃるので、新しい出会いのたびにワクワクします。私たちシステム部門には国内外問わず広範なフィールドがあり、社内公募制度なども整備されています。キャリアと新卒の区別もありません。非常に恵まれた環境にいることを改めて実感します。

恵まれた環境を活かし、成長と挑戦を続けるのみ

──最後に、今後の目標をお聞かせください。

馬:これまで転職するたびに、企業規模や仕事のスケールが大きくなっていきました。その意味では順調にキャリアを築けていると思います。せっかく金融業界に携われるようになったので、このチャンスを活かしてさらに経験を積んでいきたいです。現在は担当プロジェクトを無事に完遂させることに集中していますが、その後は次のプロジェクトにも生成AIを活用し、他のプロジェクトに積極的に関わろうと思います。得意の英語を活かし、数多くのグローバルシステム開発プロジェクトで活躍したいです。

松本:長期にわたり銀行のシステムと向き合ってきましたが、常に新しい発見があり、その奥深さを感じています。MUFGに入っての一番の財産は、素晴らしい上司や先輩たちに巡り会えたことです。皆さんのまねはとてもできませんが、教わってきたことを少しでも後輩たちに伝承していきたいと思います。「◯◯の第一人者」と言われるような得意分野を持つことを目標に、貪欲に成長を続けていきたいです。

Profile

※所属およびインタビュー内容は
取材当時のものです。

馬 平

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
決済・外為・TB本部 GCMS部 プロフェッショナル

2023年入行
中国の大学でソフトウェアエンジニアリングを専攻。2014年より来日し、SIerやインターネットサービス提供会社を経た後、2023年に三菱UFJ銀行に入行。MUITに出向し、現在はリーダーとして資金管理システムの開発・保守を担う。

松本 怜子

三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
ISO20022移行対応推進本部 SWIFT部 プロフェッショナル

2018年入行
金融系SIerで銀行系システムの開発を経験し、2018年に三菱UFJ銀行に入行。システム企画部などを経て、現在はMUITに出向し「ISO20022」への移行に向けて海外ネットワークシステムの開発を担う。

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