2025.03.31
日本最大の銀行で
確かな障害対応力を実現したい。
芽生えた「意欲」に従い、世界有数の金融グループへ
学生時代に専攻していたのはITビジネスプログラムで、ITを駆使して「ビジネスをいかに効率良く、革新していくか」を分析していました。まだ「DX」という言葉が一般的に定着していない時代でしたが、その基礎となる知識を身につけた私は、国内のSIerに新卒で入社しました。主に担当していたのは、公共系のお客さま向けのPaaS型インフラ共通基盤サービスプロジェクトです。通常の稼働維持業務に加え、新規仮想OSの構築、サービスとして追加提供する共通機能環境の構築、物理ネットワークスイッチ・ロードバランサーの運用・保守などを任され、2021年からはリーダーとして30名ほどのチームマネジメントを経験しました。
すでに完成された基盤・システムの稼働維持・機能拡張を担い、日々の安定稼働に向けた品質向上施策や作業効率化によるコスト削減を意識する、社会にとって欠かせない公共分野に貢献できる仕事に確かなやりがいを感じていました。しかし、いつしか転職を意識するようになりました。その理由は、「これまでの経験を活かして、システム基盤開発・構築を一気通貫で経験してみたい」「与えられたミッションに応えるだけでなく、課題やニーズを主体的に解決したい」という意欲が芽生えたからです。
数ある中から三菱UFJ銀行を選んだのは、より高度な信頼性が求められる金融業界にひかれたこと、そして何よりも世界有数の金融グループのシステムに携わることで、確かなやりがいと成長を得られると感じたからです。より多くの人々が利用するサービスをシステム面から支え、課題やニーズを自らの裁量で解決へと導くことで、私の中に芽生えた意欲を満たすことができると考えました。ここならば想像以上の未来をつかむことができると確信しています。

重責を担うからこそ、フラットなコミュニケーションがある
私が所属するATM・基盤開発BPRユニットは、ATM周辺のシステム基盤を担当しているチームです。システムのアプリケーション開発を担うチームと密に連携し、サービスの利用状況や技術の変化を見ながら、安定的な稼働を実現する基盤を支えています。私たち自身も頻繁に利用する身近なATMは、止まることの許されないミッションクリティカルなシステムです。そのシステムに携わることができる喜びややりがいは大きな魅力であり、障害を未然に防止するための取り組みには、これまでにはなかった熱意を感じます。
特に印象に残っているのは、三菱UFJ銀行のデータセンターを見学したことです。これまでのキャリアでさまざまな基盤を担当してきましたが、実際に設備を見るのは初めての経験でした。日本最大の銀行を支える重要拠点だけあって、設備のセキュリティやサーバ室の規模、管制室の人員の多さ、災害時の備えなど、すべてに圧倒されました。長年、データセンター上のクラウド環境の稼働維持を担当してきましたが、実際にこうした設備を見たのは初めてのことです。自らが携わる環境の規模を改めて実感したことで、かつてない責任と高揚感を持って、さまざまなシステムに向き合うようになりました。
重大な責任を担う一方で、私たちが働く環境は驚くほどフラットで自由です。入行前は銀行に「堅いイメージ」を抱いていましたが、服装もほとんどの方がカジュアルで、家庭の都合に合わせて在宅勤務や時差勤務、中抜けを利用するなど働き方も柔軟です。開放感にあふれたフリーアドレスのオープンオフィスは、活発なコミュニケーションでにぎわい、本部長や部長をはじめとしたマネジメント層とも、当たり前のようにフラットに意見を交わすことができます。こうした風通しの良さは、前職ではあり得なかったことで、良い意味でギャップを感じさせてくれる職場です。

自らの力で解決策を。かつてない濃密な1年間
意欲と能力があれば、多くのチャレンジ機会を得られることも、入行して感じる大きな魅力です。さまざまな経験をさせていただいた中で、特に印象に残っている案件が二つあります。
一つは、ビジネスプロセスの自動化を目的とした共通基盤の構築です。営業店では、業務にあたって煩雑な事務処理が行われており、その一部を自動化するというのがこのプロジェクトの概要です。このプロジェクトにおいて、私はRPAツールを提供するシステムの基盤レイヤーの運用・保守を担当しました。現在は、現行システムのEOS案件における推進管理やリリース対応を進めています。アプリケーションの開発担当者たちと密に連携し、想定される利用者数やリソースの検討を進めるプロセスは、銀行の現場を知る上で大きな経験となりました。
もう一つは「稼働状況監視システム」の構築です。三菱UFJ銀行では、膨大な数のシステムが複雑に連携することで、お客さまへの金融サービス提供を可能にしています。そのため、仮に障害が発生したときには、その原因や影響を確かめるだけでも大きな負担と工数が発生します。このプロジェクトは、そうした工数を削減し、サーバやネットワーク、アプリケーションをオープンソースの統合監視ソフトウェアによって集中監視しようというものです。システム部門の障害対応力を強化し、稼働統計情報の取得を自動化する行内横断プラットフォームの提供をめざしています。この案件において、私は主担当にアサインされ、推進・見積管理、導入、各ゲストシステムとの折衝・交渉の窓口、本システムへの設定変更作業などを担当しました。さらに、今後の利用拡大に向けたチーム体制の検討・構築も行い、「このサービスを導入すれば、こんなメリットがありますよ」という旗振り役を任されました。自らの力でビジネスをより良くする解決策を講じていくことができ、入行前に思い描いていた仕事ができていることは、私にとって何よりのやりがいです。

三菱UFJ銀行は、キャリアパスも日本最大
数え切れないほど膨大な数のシステムが存在し、大小さまざまな規模のものが複雑に連携し合うことで、世界有数の金融グループを支えるシステムは成立しています。だからこそ、予期せぬ障害発生は避けられず、システム数が多いほど何かしらの障害が発生することも頻繁になります。さらに、システムの連携が多ければ多いほど、一つの障害による影響は大きくなります。だからこそ、障害発生後にどれだけ短い時間で復旧できるかが重要です。私が主担当として利用拡大を担当している稼働状況監視システムは、そうした課題を解決する有効な手段です。このシステムを通じて、三菱UFJ銀行の障害対応力強化に貢献することが今後の目標です。
入行して改めて、日本最大の銀行の大きさと社会にもたらす影響の大きさを感じました。その責任に自らの技術とアイデアで応えていく仕事は、技術者としてこの上ないやりがいと成長を与えてくれるものだと考えています。
三菱UFJ銀行には、多様なキャリアパスが用意されており、一人ひとりの人材が抱く「理想の姿」の実現を後押ししてくれます。実際に定期的に実施される人事面談では、「やりたいこと」をしっかりとヒアリングしてくれ、それを実現するための方法を提示してくれます。自身の専門性を磨き続けたい人も、マネジメントに比重を置きたい人も、サイバーセキュリティなど違う分野で経験を積みたい人も、グローバルな舞台で活躍したい人も、三菱UFJ銀行ならば、きっと「やりたいこと」を実現できるはずです。さまざまな経験を培い、会社と共に成長したいという意欲的な方と一緒に働ける日を楽しみにしています。

Profile
※所属およびインタビュー内容は
取材当時のものです。

佐野 郁弥
三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
業務基盤本部 ATM・基盤開発BPRユニット プロフェッショナル
2024年入行
新卒入社した国内SIer企業では、公共系顧客の基盤プロジェクトに従事。2024年に三菱UFJ銀行に入行し、三菱UFJインフォメーションテクノロジーに出向。ATM周辺のシステム基盤の開発・構築を担当。
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