2025.03.31
セキュリティ意識の高い環境で、
AI共通基盤開発に対する責任感を養う。
ユーザーの活用をイメージした開発への思い
前職では、SIerとして金融系パッケージクライアントソフトウェアの開発・運用・保守を行うIT企業に勤務していました。ソフトウェアの利用者は銀行、証券、自治体、大学など多岐にわたりますが、ベンダー側として要件の詳細化から参画していました。
また、要件の洗い出しや企画設計段階からシステム開発に関わることが難しく、自分が開発したシステムがエンドユーザーに導入された後の具体的な活用方法に触れることはできませんでした。お客さまの課題やシステムへの落とし込みはすでに決まっており、私は詳細設計以降のフェーズしか担当できなかったのです。エンドユーザーの業務を理解し、具体的な活用方法をイメージしながらシステム開発に携わりたいという思いが強くなり、転職を考えるようになりました。上流の要件洗い出しだけでなく、下流の開発実務も含めてトータルに携われる環境を求めていたのです。また、自己啓発的に学んでいたAIなど、より先進的な技術を使ってシステムを開発したいと考えていました。
そのような中、大手銀行や証券会社のシステム部門への転職を検討していた際に出会ったのが三菱UFJ銀行です。当時、外部の人間であった私から見ても、三菱UFJ銀行と三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT)は非常に結びつきが強く、エンドユーザーと開発が一体となっている印象がありました。面接が進むにつれて、AIを活用しながら開発に携われるイメージも湧いてきました。金融業界トップクラスの会社でこれらを実現できるならば、私にとってこれ以上の環境はありません。そこで、当行へのキャリア入行を決意しました。
ユーザーのすぐそばでAI共通基盤を開発
2024年7月に入行後、MUIT デジタルイノベーション本部のデータサイエンス部に配属されました。銀行側のシステム企画部 DX推進グループも兼任するアプリケーションエンジニアとしてキャリアをスタートしました。その後、同年11月に同じデジタルイノベーション本部の業務共通開発部に異動し、入行当初と同じ開発プロジェクトに携わっています。
そのプロジェクトとは、当行でのデータ分析業務を行うAI共通基盤の構築です。まずはDX推進グループに所属するデータサイエンティストが、SaaSを用いて分析を行える環境を構築しました。私が参画したのは設計から開発にフェーズが移行するタイミングで、分析環境としてはまだ存在していない状態でした。私はネットワークやセキュリティ関連の手続き、構築作業、ビジネスパートナーの開発物のチェックを担当し、直近に全機能のリリースを終えました。現在は一部のデータサイエンティスト向けに公開していますが、今後追加機能のアップデートを含め、全行展開を予定しています。
前職とまったく違うのは、エンドユーザーのそばで意見を直接聞きながら開発を進められる点です。例えば、先行リリースでAI共通基盤を活用しているデータサイエンティストから使い心地や不具合について直接話を聞くことができます。間に何人もの人を介さないので、情報にフィルタリングがかからず、開発が格段にやりやすいと感じています。とはいえ、開発スケジュールの都合もあるため、可能な限りユーザーの意見を取り入れるものの、今期が難しければ次期以降で意見を反映していく予定です。
セキュリティ部門の承認はリリースの絶対条件
現在担当しているAI共通基盤は、システム企画部 DX推進グループのデータサイエンティストをはじめ、さまざまな部署・人が使うものです。基盤を構築した上で、各部署の人が実際に使えるようにネットワーク関連の接続設定・設計が欠かせません。また、実際に活用しているのはサードパーティのサービスなので、その接続設定・設計も必要になります。
この業務を担当して、改めて当行がセキュリティに細心の注意を払っていることがわかりました。開発を進める上でセキュリティ関連部署との調整や承認が必要になります。言い換えると、セキュリティ関連部署の承認が取れなければ、どんなシステムであっても絶対にリリースできないということです。それほどセキュリティに関する目線は厳しいと感じています。
振り返ってみると、前職では今ほどセキュリティを意識していなかったと思います。要件通りの開発ができているかどうかが最優先事項で、セキュリティ面について慎重に考える習慣はありませんでした。しかし当行では「セキュリティを意識した開発」という方針が明確に打ち出されており、その方針に沿って開発を進めています。
セキュリティ方針がしっかり定まっている環境でシステム開発を行うことで、私自身にも変化が起こり始めています。それは、自らの業務に対してさらに強い責任感を持つようになったということです。前職では得られなかった成長を感じていますし、何よりもセキュリティを徹底的に意識した開発に携われることにやりがいを感じています。
私が現在行っている業務は、データサイエンティストや行内の関連部署にとどまらず、最終的には日本はもちろん世界各国の人々の業務にも影響を与えます。どんなに小さなシステムやプロジェクトであっても、自分の開発業務が世界中の人々とつながっていると実感できることは、やはり金融業界トップの当行だからこそ得られるやりがいと言えるでしょう。
今後、現在担当しているAI共通基盤とは異なる共通基盤の開発に携わるチャンスも大いにあります。データ分析にとどまらず、行内・MUFG内の業務効率化や精度の向上に貢献する共通基盤の開発にチャレンジするつもりです。
働き方は穏やかで、上司にも相談しやすい
入行した今だからこそ、当行のスケール感をポジティブに捉えられていますが、入行前は正直に言って不安でした。当時の私のイメージは、銀行を舞台にした大人気ドラマそのもので、緊張感のある風土だと思っていたからです。しかし、実際は良い意味で違っていました。少なくとも現在の部署は、一緒に働く人も働き方もとても穏やかで、一言で表現すると「ごく普通」でした。
年次に関係なく、若手と上司がフラットに話し合っている場面をよく見かけます。私自身も直属の上司はもちろん、部長クラスの方々に相談することが珍しくありません。もちろん、判断を仰いで調整する場面は多々ありますが、相談自体はとてもしやすく、自分の意見も通しやすい風土なのでとても助かっています。働き方についても、例えば在宅勤務と出社のバランスはある程度ルールがありますが、自分の裁量で選択できます。その意味でも、とてもフラットな職場だと言えるでしょう。私のようにドラマのイメージを持っている方には、先入観にとらわれずに安心して飛び込んできてほしいです。
投資に積極的な環境で自分を磨きたい
先述の通り、キャリア入行した当初、プロジェクトはすでに設計から開発のフェーズに移行していました。そのため、転職の動機だった「上流の要件洗い出しから下流まで」のうち、前半部分には携われていません。今後は企画設計段階から関わり、自身が開発したと自信を持って言えるシステムを構築し、エンドユーザーからも「申し分ない」と思ってもらえるようになりたいと考えています。
その目標を実現するために、社外の研修に積極的に参加するつもりです。例えば、現在はアメリカ製のSaaSプラットフォームを使って開発しているのですが、そのプラットフォームについて詳しく学べる社外研修を受け、SaaSサービスを開発する上での知識や、データサイエンティストとしての知識を習得する予定です。自分自身に知見を蓄えることで、エンドユーザーとのコミュニケーションの質を向上させたいと考えています。
このように当行は従業員への投資に積極的です。入行後半年しかたっていないため全体像はつかめていませんが、特にAIに関する投資は私が想像している以上に行っています。研修一つとってもそうですし、キャリア採用という意味でも同じことが言えるでしょう。私が所属する業務共通開発部も、入行当初に所属したデータサイエンス部も、キャリア入行した仲間が増えています。
その仲間の得意領域や長所は多種多様です。私が金融系パッケージの経験を活かしてよりエンドユーザーに近い環境で開発に携われているように、当行にはエンジニアの得意領域や長所を十分に発揮できる環境がたくさんあります。その魅力を理解して、ぜひ多くの方に当行を選んでいただきたいと考えています。
Profile
※所属およびインタビュー内容は
取材当時のものです。

白井 雄士
三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社
デジタルイノベーション本部 業務共通開発部
2024年入行
2021年に金融情報システムの開発・運用・保守を行うIT企業に新卒入社。ベンダー側としてビジネスパートナーとともに主に詳細設計以降の業務に携わる。2024年に三菱UFJ銀行に入行し、MUITに出向。現部署でユーザーとコミュニケーションを取りながらAI共通基盤の開発を行っている。
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